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2021年04月15日

チューリップ満開、写真講座1


道の駅 足柄・金太郎のふるさとのチューリップが満開ということで出かけてみました。


チューリップ満開、写真講座1




トップの画像はドリーミーフォトっぽく仕上げています。

元画像はこちら
露出補正を+/-0で ISO200 焦点距離150m(換算300mm) F4 SS1/2000で撮影
このレンズはF2.8が開放なのですが、程よく前後のチューリップをぼかすため絞り優先で絞りをF4にしてみました。
ぼかしたくない場合はF8(マイクロフォーサーズならF5.6あたり)がいいかなと思います。
花がくすんでいたので露光量を少し上げて仕上げています。
ぴょんと出ているピンクのチューリップが主役、背景のぼけた黄色いチューリップを脇役にしています。


チューリップ満開、写真講座1


こちらも悪くないですが、トップ画像ではさらに明瞭度を大幅に下げ、かすみの除去を少し下げて、
ふんわり感を出しています。お花撮影はレタッチのし甲斐があって、いろんなことを試せるのでお勧めです。


次はこちら
露出補正を+/-0で ISO200 焦点距離150m(換算300mm) F3.5 SS1/1600で撮影
1枚目より少しF値を下げて、SSが若干遅くなりました。
(本来はF値を下げるとSSは上がりますが、まあお天気の関係だと思います。)
レタッチで露光量を少し上げています。


チューリップ満開、写真講座1



この写真の特徴は限りなく畝と垂直な構図に近づけています。
こういった畝に咲くお花は畝と垂直に撮影するとどうしても畝が真っ直ぐに映るので、お花がスカスカに見えてしまいます。
でもF値を下げたことと、手前のチューリップの流れがよかったので、しいてこの構図にして
チューリップの流れを現しています。


スカスカ感を減らすにはこのように畝に対して45度に撮影すると、とてもたくさん咲いているように見えます。


チューリップ満開、写真講座1


こちらの写真はどうでしょう。
何か違和感を感じませんか?
これは、背景の土手が斜めになっているので、落ち着きませんね。
写真を撮るときに一番気を付けなければいけないのが、水平や垂直をきちんと取ることです。
(不安定感や動きを出すためにわざと外す場合もあります)
長い水平、地平や立ち木、電柱など、そういうところがきちんとしていないと落ち着かないですね。
こちらの撮影でもカメラで水平は取っているのですが、手持ちなので、自分の立ち位置でもずれてしまいます。
もしかするとチューリップの縦線にあわせたのかもしれません。


チューリップ満開、写真講座1


こちらは画像を回転させて水平を出しました。
水平垂直はあとからでもレタッチでできますが、端っこの構図が切られてしまうので
ちょっと残念な絵になってしまうことっもあります。
なので水平はなるべく現地できっちり取りたいものですね。


チューリップ満開、写真講座1


いくつか写真を見ていただきました。
写真を撮るときに、立って漫然と撮影していませんか?
お花を撮影するときには、どの高さから撮影したらいい表情になるか、座ったり中腰になったりと
撮影する高さをいろいろと変えてみてください。
そうすることで、劇的に違う表情に写真が撮れると思います。

今回は150mm(換算300mm)という望遠側で撮影しています。
望遠レンズは圧縮効果と言って、風景をぎゅっと圧縮しているのでより多くのチューリップに見えます。
狙ったところは大きく写り、ボケも作りやすいので
公園などで、お花が遠くていまいちというときには大いに活躍します。

逆に広角側のレンズは画角が広くなるので、遠近感がでて、風景などには最適ですね。

私はポートレートはほとんど撮りませんが、人物やペットは換算80mmあたりで撮影すると
背景が程よくボケて、雰囲気のある写真になるようです。


最後にすべての撮影はRAW画像で撮影しています。
RAW画像とは撮影時の光のデータがそのまま盛り込まれています。
レタッチを前提としていて、レタッチを何回しても画質が落ちることはありません。

スマホやコンデジなどのカメラはJPEGで撮影が多いと思いますが
こちらは、カメラ内で現像されるので、見た目通りの写りになりますが、データが圧縮されるので光の情報が大分消されてしまいます。
自身でレタッチをすると、画質は少し落ちていきます。

色目を変えたいのなら、圧倒的にRAW画像が有利ですが、明るさやシャープネスだけならJPEGでも十分です。
JPEGでは色目を変えることが不利ということは、撮影時にはHB(ホワイトバランス)をきっちりしておいたほうがより有利です。

そういう私はRAW画像で撮影を始めたのは、星景を始めた3年前からです。
なので、あまりわかっていない部分もたくさんありますが、
自分でレタッチする奥深さを知ってしまうと、もうJPEGには戻れないかなという感じです。
実際星景はJPEG画像では厳しいものがあります。

これはJPEGで初めて撮影した星景です。
乗鞍高原なので、天の川がばっちりなので、JPEGでもこのくらいはっきりと天の川が撮影できました。
さすがにJPEGなので、画質は少し劣化しています。
(オリンパスOM-D E-M1初号機で撮影、M3/4でもこのくらいは撮影できます)


チューリップ満開、写真講座1


また、パソコンやメーカーによってはRAW画像がPC内臓のエクスプローラーで見られないものもあります。
その場合は各カメラメーカーの取り込みソフトや現像ソフトでは見られるのでそちらを活用します。
もちろんJREGに現像したものは、エクスプローラーで見られるのでUPする場合問題ありません。
(窓の杜の無料の画像閲覧・管理ソフトをインストールしておくと、大抵のRAW画像を見ることができます。
私は、XnViewというのを使っています)

換算とはM3/4で撮影した場合イメージセンサーはフルサイズのカメラよりも小さいので、
フルサイズに換算するとM3/4は焦点距離が2倍になるということです。
(細かい理論はググってね)

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この記事へのコメント
こんばんは。

本格的な春を感じさせる写真ですね!(^^)
なーんか、公園に咲いているチューリップじゃないみたいです。(笑)

写真の世界も楽しそうですね!☆彡
Posted by TORI PAPATORI PAPA at 2021年04月15日 21:07
ぜいぜいさん

うわー。わかんない~~!!!!・・・と叫びながらググりつつ、じっくり読みましたよ!!!

これきっと、脱オートオンリー、標準レンズオンリーからの卒業をひっそりと宣言した私のための記事!!!(爆)


おっしゃってることがフンフンと思いながらも、一方で、、、「残念な絵」の違いが微妙にわからなかったり。
感性をちゃんの磨くのが大切だなって思いました!



焦点距離と、センサーサイズの関係がいまいちピーンときてなくて、
Penを買った時に購入した入門本にもしっかり書いてありました! が・・・わかるようなわからないような。
でもとにかくいろいろ撮ってみると実感としてわかるようになるのかなぁ。


新品のまま存在すら忘れ去られてた本が、ぜいぜいさんや、他の多くの素敵なお写真を載せている方々の写真をじっくり見る
機会が増えたのせいか、ストーンと内容が入ってくるようになって気がするのが大きな変化。
勢いでオススメのLUMIXのレンズを買い物かごに入れちゃいました(笑)
Posted by マトリョーシカマトリョーシカ at 2021年04月15日 21:27
TORIPAPAさん
こんばんは!
写真は奥が深いので、はまるとずぶずぶですw
お花はいろんな撮影方法を試せてお勧めですよ。
道端の咲く花もカメラに収めると、思わぬ表情がありますね。
ぜひぜひお試しあれ!
Posted by ぜいぜいぜいぜい at 2021年04月15日 22:06
マトリョーシカさん

こんばんは!
そうそう、マトリョーシカさんのことを頭に思い浮かべながら書き書きしましたよ~

>焦点距離と、センサーサイズの関係

考えなくっていいですw
マイクロフォーサーズは焦点距離がフルサイズの2倍って覚えておけば、その焦点距離のイメージがだんだんつかめてきますよ。
ズームレンズをくるくる回すと、風景が遠くなったり近くなったり
対象物も大きくなったり小さくなったりするでしょう。
それで感覚的に自分のすきな画角にすればいいんじゃないかなあ。
理論的にかんがえるより、感覚で撮影したほうがいい場合のほうが多いです。

LUMIXのレンズはとても評判がいいですよ。
風景からスナップ、お花にも寄れるので、いろいろなシーンで使えるし
ボケ味がきれいに出るみたい。

この人、私のお友達なんですが、とても素敵な写真を撮影してます。
構図、どこにピントを持って行っているか、光の取入れ方
とても参考になると思うので、のぞいてみてはいかが?

https://urokorin2.exblog.jp/
Posted by ぜいぜいぜいぜい at 2021年04月15日 22:25
こんばんは!

写真撮影のレクチャーありがとうございます!!
私のスマホだとF1.5か2.4しかないのですが、
それでも頑張れば冒頭の写真のようなメルヘンチックなものが撮れそうかしら♪

そして、水平をきっちり取るということは、ようやく意識ができるようになってきました(笑)
でも、わかってるとできるは違うんですよね〜
水平をきちんと取ることも難しい(^◇^;)

もう少し勉強してみたいと思います!!
Posted by オディールオディール at 2021年04月16日 03:29
オディールさん

おはようございます!

つたないレクチャーですが読んでくれてうれしいです。
スマホのF値って意識したことなかったんですが、やっぱりイメージセンサーが小さいですから、
そのくらい明るいF値だとかなりクリアになるし、逆にピントの合う範囲が狭くなるのでボケ味の写真も撮りやすと思います。
ということはF値の切り替えができるなら、風景はF2.4の方が隅々までボケずに撮れるんじゃないかなあ。

ドリィーミィフォトっぽくするには、撮って出しでは厳しいです。
スマホの無料アプリにPhotoshopというのがあるので、
そちらの補正という項目から、明瞭度とかすみの除去を下げて、そのあと露光量を調整するとできますよ。
色気がさみしそうなら、自然な彩度を少し上げてみるのもいいです。

水平の取り方ですが、スマホかめらの設定でガイド線っていうのがありますよね。
それで、三分割を選ぶとガイド線に合わせて水平が取りやすくなります。
また交点に主役を持ってくると、バランスよい写真が撮れますよ。
ご存じでしたらどもどもですよ。
Posted by ぜいぜいぜいぜい at 2021年04月16日 09:47
ぜいぜい先生
改めて勉強になりました。
ありがとうございます。
チューリップのお写真、Rawでくすみ除去されているのですね。
花弁がくっきりシャープで、色滲みが無いですものね。
Raw現像もそのうち手を出してみようかしら。
Posted by 一輪駆動一輪駆動 at 2021年04月16日 14:09
一輪駆動さん

こんにちは!

やだわ、光の魔術師から先生なんて言われるなんて。
自分でまとめてみて改めて自分の勉強にもなりましたよ~

RAWはかなりいじっても画質が劣化しないのがいいです。
JPEGもきれいですが、元々のオリジナルのデータが消えてしまうのは惜しい気がするのです。
RAWなら、のちの世で現像技術がさらに上がった時に、またおもしろいレタッチもできますし。。。

パソコンの容量に余裕があって(もっとも外付けHDDに移せばいいので)
メモリも最低8GBあればサクサク行くと思います。(私は12GBです)
Posted by ぜいぜいぜいぜい at 2021年04月16日 16:32
こんにちは~!

って、うはぁ☆
チューリップのピンクと黄色がほんわか暖かい気持ちになりますね~(^-^)写真やカメラの事は全く解らないですが、前回の夜桜の写真とは全然違って面白いですね~

あ、ちなみに、これは
女王M様を沼に引きずりこむ作戦ですね?(爆)
Posted by ぴこさんぴこさん at 2021年04月17日 14:19
ぴこさん

こんにちは!

どもどもです~
そうそう女王M様をこっちの世界に引きずり込んで、さらに沈める作戦ですよ~
暇なときに時々、写真講座やってみようかなあって考えてます。
Posted by ぜいぜいぜいぜい at 2021年04月19日 13:05
こんばんは!

なるほど!わからん!(^^;

僕もマイクロフォーサーズユーザーですが
焦点距離とかF値はわかりますが、
・・・RAW?れたっち?
先生!その辺りのことが全然わかりません(泣)

「撮って出し」と言うのでしょうか、僕はほぼそれだけです・・・
たまにトリミングすることがありますが。

綿密に撮影されてるのですね。
僕は漫然とシャッター切ってるので
「カメラやってます!」とかもう恥ずかしくて言えないわ〜
でも写真講座続編も期待してます♪(^^)
Posted by 八兵衛八兵衛 at 2021年04月19日 20:46
八兵衛さん

おはようございます!

レタッチ、聞きなれないと何だろう、ロウだろう(すみません駄洒落です)
ですよね。

日本語で言えば補正です。
そういう意味ではトリミングもレタッチの仲間になります。
トリミングすると、ちょっと画像がぼやけた感じになりませんか?
そこで、次に、シャープとかシャープネスなんてレタッチをすると、写真が引き締まります。
明るくしたり暗くするのは、露出補正、それもレタッチです。
(ちなみにシャープネスはすべてのレタッチが終わった最後に行います)

で、JPEGでレタッチをたくさんしてしまうと画像が落ちる(つまり荒くなったり解像度が悪くなります)
それでRAWでレタッチすると、いくらレタッチしても画像が落ちませんよということなのです。

次回は八さん向けに講座しましょうかね~
Posted by ぜいぜいぜいぜい at 2021年04月20日 10:06
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