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2019年07月09日

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1

このレポは7年前の6月、単独で九州のお山にテントを担いでいった時の記録です。
雨でキャンプも中々出かけられず、思い出をつづってみました。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1


九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1
九州の山へ、そして出来る事ならミヤマキリシマの時期に・・・そして坊ガツルでテン泊してみたい。
それは密かな、でも実現不可能な事がらとして、長年心の中で思い描いていた夢でした。
昨年、ふとその夢を相方に話してみると、なんとすんなりOKが。

1年間綿密に計画を練り、格安航空券をゲットし、
いよいよ出発間際には仕事のやりくり、家事のあれこれを相方や子供たちに教え、父の世話を頼んで、
若干の不安を感じながらも思いの詰まった重いザックを背負っていざ出発です。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1

主婦が1週間家空けちゃっていいのかなあ。。。と思いつつも、羽田から大空に放たれれば
もうそこは一人の気楽さとその先に待っているだろう、初めての九州への期待で一気にしがらみから解き放たれる。
とは言うものの飛行機に乗るのはうん十年ぶり、正直怖い。

隣の座席の綾野 剛似のイケメンのお兄さんの緊張も伝わってくる。。。
やだ、斜め前のおばあちゃんは携帯の電源offがわかんないみたい。携帯をいじくり回して諦めて閉めたよ。
やだ、誰か隣の人教えてあげて~飛行機操縦席→機器→誤作動→墜落。。。負のトライアングルが私の頭の中で回るったらやだ~

滑走路を回っていよいよ加速、あ~Gが掛かる。。。海が目の前、滑走路足りる?足りる?。。。
が、あっと言う間に雲上へ
結構あっけなかった。。。ふう
眼下東京湾の船の航跡が長く長く続いて、そして消える。

大分空港にもあっけなく着陸。
待っていた別府行きのバスに飛び乗った。

別府ではバックパッカー用のとても安い宿を取ったが、冷蔵庫、自炊場があって、これがあったことが決めてでもあった。
縦走用の食材を買い揃え、保冷剤を冷凍庫で凍らせ、
なにより一番必要なカセットガスを探して奔走。。。これがないと縦走計画が成り立たないから。。。

今回、山用のストーブでは現地で山用ストーブのガスが入手できないと判断。(飛行機にガスは積めない)
どこでも入手可能なカセットガス用のストーブを見つけ、火器の問題を解決。
ところが季節はずれでそのカセットガスが見つけられず、随分探しまわってしまった。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1

ソト(SOTO) G'z G-ストーブSTG-10

準備はOK
宿で借りた自転車で市内を散策。砂風呂で有名な竹瓦温泉にて入浴(100円)
堂々とした木造の建物、総二階の風呂部分はのびやかで。。。
ただ、お湯が熱くて熱くて、熱いのが苦手な私には数分も入っていられない。
どうも自分で水道水でうめてもいいようでした。
宿ももちろん自噴の温泉があって、いつでも温泉三昧。別府はそちこち温泉がいっぱいだったけど、
時間的にいろいろ回ることは今回はできなかったのがちょっと残念でした。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1

翌日、別府の北浜バスセンターより熊本行きの九州横断バスに乗り込む。
(乗り場が3箇所あるので、営業所でどの場所より乗るのか確認)

別府市内を一望する高台をぬけ、やまなみハイウェイは一路由布院へと向かう。
途中には由布岳への登山口もあり、草原の由布岳も気持ちがよさそうでしたが、
この日は生憎山頂は雲の中でした。

豊かな自然の中の飯田(はんだ)高原に入ると九重の山並みはもうすぐ。
長者原を過ぎ、牧ノ戸峠までは別府から2時間弱の道のりです。
月曜日にもかかわらず、長者原も牧ノ戸峠もその途中の大曲駐車場付近も車でいっぱいです。

牧ノ戸峠からはしばらく簡易舗装の遊歩道のような所を登るのですが、
これが今日一番の急登(というほどでもないのだけどきつい)。。。
ザックの重さにうつむきがちに登ります。
ザックは空港で測ったら14kg、それにウエストポーチ1kgで食材と飲料で合計17kgといったところでしょうか。
阿蘇でレンタカーを運転するので普通の運動靴まで入れたし。。。

展望台まで来れば登山道がなだらかになって、ミヤマキリシマもちらほら現れだしてちょっとるんるん気分になってきます。
こうなってくると月曜日にデカザック背負っているのは相当めずらしいと見えて、気さくにみなさん声を掛けてくださいます。

「50kg位あるの?」なんて二人の人に言われたし。。。
米俵じゃないからそんなに重くないですよ~
ってか、私がそんなに重いザック担げるように見えますか?あ、見えるんですね。。。

左手にはだんだんと星生山の山並みが見えてきます。斜面が少しピンクに染まっているのがわかります。
地図にない道から扇ヶ鼻に向かう人が随分います。寄り道はしんどいので通り過ぎましたが、
なんとここはミヤマキリシマがいっぱい咲いている所だったらしい。
あ~知っていたら絶対寄ったのに。。。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1

ということで星生山も扇ヶ鼻もスルーしてひたすら久住山を目指します。
久住分れに来ると、あれだけ青空だったのに、空がだんだんあやしくなってきます。
ここにザックをデポして久住山山頂に向かいます。
途中から霧雨が降ってきてあたりの展望はなく、風も心なしか強くなってきています。
展望のない標柱だけの寒々しい山頂でした。
もうちょっと速く歩いていたら阿蘇の涅槃像もばっちり見えたはずだったのにと、残念でたまりません。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1

雨も強くなってきたし展望もなしなので、中岳すらもスルーすることにします。
久住分れから北千里浜を抜けて、法華院温泉を目指します。
荒々しい火山の硫黄山の山腹にそって歩く道は、普段でも霧の多いところなのでしょうか。
うるさい位のマーキングと大きなケルンがひたすら続き、霧に閉ざされたここはまさに地の果てといった趣です。
前方に人を発見したときは心底うれしかったです。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1

法華院温泉は霧の下部なのかまだ雨は降っていませんでした。
のどが渇いたので、一気にビールを飲み干し、更に夜の分のビールとついでに日本酒も買って坊ガツルに向かいます。
このテントを張る時に雨が止んでいたというのが、やっぱりくせもので、
後々台風で避難小屋に避難する機会を逸してしまいます。

テント場はうちの外に3張りで、週末ならきっと満杯なのでしょうね。
炊事場に近くて水はけのよさそうなところに張ることにします。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.1

そうこうしているうちに雨が本降りになってきます。
避難小屋近くに張ってあったテントの人は、撤収して避難小屋に避難したようです。
このくらいなら別になあ、と思っていたら、どんどん強くなってきて風も吹いてきます。
風上のテントの底があおられて、持ち上がってしまうので、ザックをそちらに移動します。
ペグをしっかり打っておいたのが幸いでした。
あ~ついに雷まで鳴り出しましたよ。。。
完全に撤収するタイミングを外してしまいます。今テントを出たらきっとテントが飛んでいってしまう。。。
でも、まだ他に二張頑張っているのでそれでも心強いです。

確か事前にチェックしていた台風の予想円は6日が九州通過じゃなかったかなあと思いますが、
現実にひどくなっている以上、データをうんぬんしてもまったく意味なしで。。。
ささっと作っておいた青の洞窟のボロネーゼスパゲティで夕食にします。今回最高の贅沢です。
カルボナーラもしましたが、断然ボロネーゼのがおいしかったです。
ビールも飲んじゃいます。
日本酒はなんとなく予感がして飲むのをやめておいた。これが後々思わぬ幸福をもたらすのです。

長くなったので続きます

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