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2019年07月11日

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

昨晩、管理事務所で見た天気予報では曇りだった。
管理人さんは、「いやそんなに崩れないよ大丈夫。」と太鼓判を押してくれる。
金曜は雨予報が出たので、やや心配気味に朝を迎えた。
案の定、朝起きるとどんよりとした厚い雲にあたりが覆われて、いまにも雨が降りそうな雲行きです。
さあ、雨に捕まる前に急ぎ登山口を目指しましょう。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3




なんとなくどんよりとした天気に今日もだめなのかなあとためいきですが、
なんとこのどんよりは実は雲海の下の天気なのでした。
雲海とは知らずに標高を上げると、阿蘇の町から熊本方面まで、反対は九重方面までみごとな雲海に覆われ、
その上はまずまずなお天気が広がっていました。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

火口までの有料道路は時間前なのでまだ開いていませんが、
端から歩くつもりなのでロープウェイの乗り口のPに駐車します(無料)
隣の車は四国から来たパーティが準備中でした。なんとはなしに一緒に出発します。
駐車場から道路右手反対側の建物の裏手より遊歩道が始まります。

火口まで行く有料道路にほぼ並行して遊歩道がついていますが、火口手前で右手にそれた所に登山ポストがあります。
そこから砂千里ヶ浜へ下りていきます。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3
九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

遊歩道が終わった所から砂千里ヶ浜を回りこむように正面の高台が迂回路のようです。
高台から見下ろす砂千里ヶ浜は、こんなにも近くに火山の荒々しいさまを彷彿とさせて見るものすべてが目新しい風景です。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

高台から眺めると赤茶けた溶岩の固まったものや、侵食によって荒々しく削られた谷地形などが目を引きますが、
実際阿蘇のすごい所は、何の変哲もない人々の生活している場所が大きなカルデラの中にあるわけで、
9万年前の大噴火の火山灰は遠く北海道にまで届いた痕跡があるそうです。
その巨大さと威力は山頂から感慨をもって眺めることが出来るわけです。

登山道は高台から一旦下って、地図にきつい登りとある正面の岩だらけの道を行くことになります。
中々の急登ですが、最近ちょっと足が鍛えられたかもで、そんなに息が切れるというほどでもなく
ふと後ろを振り向くと、一緒にスタートした四国のパーティは豆粒程になり、やがて見えなくなりました。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

稜線に上がるといくつかの小さなアップダウンを経ていよいよ中岳山頂が目の前に迫ります。
大きな爆裂火口を擁する生きた山、中岳。
山頂の標識だけがお山ではないのだよと、もくもくと噴煙をあげる中岳は無言の圧力で迫ります。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

いや無言ではありません。
気管の弱いぜいぜいは、すでに咳き込んでいて、のどの奥はとおに痛くなっています。手痛い歓迎を受けました。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

まだ残る雲海はカルデラの境界をいっそう際立たせて、あやしくそれでいて雄大な風景を見せてくれます。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

中岳山頂からの展望をひとしきり楽しんで、というか喉が痛いので、高岳に向かってまた歩きだします。
ゆるやかな稜線から高岳へ一登りの行程です。
さらに天狗の舞台方面は名残のミヤマキリシマがまだ咲いています。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

仙酔尾根からの登山者も加わってだいぶ賑やかな稜線です。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

天狗の舞台に近づくに連れて、かすかなピンク色はだんだんにその色を際立たせていきます。
その登りは土が掘れて、ちょっと迷路のように縦横無尽についています。
蟻よろしくその中をあちこち引きづられながら、舞台へと登っていきます。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

九重に比べると、若干盛りを過ぎているので、鮮やかさには欠けますが、咲いているとは思わなかったので
ちょっと嬉しかったです。
天狗の舞台は、そこから眺めるより、舞台にいる人を眺める方が断然おもしろいですが、
平らな舞台は、のびのびと気持ちが良かった。

ここで昼食をとって、下山は月見小屋の方を回って中岳に戻ります。
人がいたので、小屋の中は覗いていません。充分泊まれそうな頑丈な作りだったです。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

こちらのルートは植物がある分西部劇の舞台のようです。テキサスとかアリゾナみたいな。。。行ったことないけど。。。
はてしない荒野を一人歩むぜいぜい。。。
目の前の鞍部からトラバース道を行くと高岳との分岐点で、あとは朝の登山道を戻っていきます。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

逆から見ると、朝とは違ったた火口も見渡せます。

九州山行~九重から阿蘇へ Vol.3

この世とあの世の界のような生物の存在も希薄な中岳、高岳ですが、
ミヤマキリシマが咲き、マイヅルソウやどこにでも出てくるタデの仲間や、意外と青々している草たちに
とてもたくましい強さを感じました。

*今現在、阿蘇山は噴火警戒レベル2となっており、火口から半径1kmの範囲は立入禁止となっています。(2019.6月現在)

つづく

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