トリミングで写真を生かそう! 写真講座3

ぜいぜい

2021年06月01日 15:54

写真を撮る時、基本的にはファインダーやモニターで確認したフレームの中で表現するもの
という考え方は根強いのでしょう。
確かに最良の構図で誰しも撮影しているわけで、
トリミングすると本来の距離感とか、間とかに影響も出るわけなのです。


例外としては、野鳥の撮影では遠くの米粒みたいな鳥さんを撮影するので、
トリミングしなければとてもじゃないけど見られないというのもあります。


では、本当にトリミングは邪道なのかというと、決してそんなことはないはずです。
自分が意図したものとガラッと雰囲気が変わることもありますし、
意図しないものが写りこんでいたら、端っこならトリミングでカットすることもできますね。





こちらはフォロワーのマトリョーシカさんのお写真を拝借して、ちょっとトリミングしてみます。
(ご本人に了承済です)

添削とかいう上から目線ではなく、私ならこうしたいかな位なゆるい感じなので、
もっと他のやり方もあるはずだし、わざわざトリミングしなくたって元のがいいよという感じ方もあるはずなので
一つの方法ということで。。。


元写真はこちら
彩湖の色、白いミニヨット、カラフルな船体、初夏らしい印象的な素敵な写真です。
奥の川岸がどんな状態なのかはよくわからないのですが、
例えば、美しい松林であったり、ミニヨットを操縦している人たちがいて状況の説明になったりと、
そういう背景(脇役ですね)であればもっとしっかりと入れた方がいいのかなと思います。





あまり脇役としては今一つという状況ならば、思い切ってカットしたらどうでしょう。
ただ、このトリミングも少し残念な所は、一番右にいるミニヨットまでカットしてしまったところです。
この右端のミニヨットは集まりとしてのミニヨットにとてもいい動きを出しているので、
本来ならカットしたくないのですが、ペパーミントグリーンの船体を三分割法の交点に入れたかったので
このトリミングとしました。





元写真が望遠で狙っているので、かなり広範囲に捉えられているので
いっそおもいきりトリミングして右端のミニヨットも生かすという方法もありかなと思います。
ただここまでトリミングしちゃうと、望遠らしさも消えちゃうのかなとも思います。






こちらは私の例題です。
動きものだから、バチっといい位置に入れられないとしても、ボス猫がど真ん中でへたくそ写真ですね~





そこで、ボス猫が三分割法の交点に来るようにトリミングします。
どうでしょう。少し動きも感じるようになりますよね。
日の丸構図が悪いということは決してありませんが、安定感が出ますから躍動感や面白みを出したければ
避けた方が無難な構図ですね。





ということで、今日はトリミングのお話でした。

関連記事