チューリップ満開、写真講座1

ぜいぜい

2021年04月15日 11:46


道の駅 足柄・金太郎のふるさとのチューリップが満開ということで出かけてみました。







トップの画像はドリーミーフォトっぽく仕上げています。

元画像はこちら
露出補正を+/-0で ISO200 焦点距離150m(換算300mm) F4 SS1/2000で撮影
このレンズはF2.8が開放なのですが、程よく前後のチューリップをぼかすため絞り優先で絞りをF4にしてみました。
ぼかしたくない場合はF8(マイクロフォーサーズならF5.6あたり)がいいかなと思います。
花がくすんでいたので露光量を少し上げて仕上げています。
ぴょんと出ているピンクのチューリップが主役、背景のぼけた黄色いチューリップを脇役にしています。





こちらも悪くないですが、トップ画像ではさらに明瞭度を大幅に下げ、かすみの除去を少し下げて、
ふんわり感を出しています。お花撮影はレタッチのし甲斐があって、いろんなことを試せるのでお勧めです。


次はこちら
露出補正を+/-0で ISO200 焦点距離150m(換算300mm) F3.5 SS1/1600で撮影
1枚目より少しF値を下げて、SSが若干遅くなりました。
(本来はF値を下げるとSSは上がりますが、まあお天気の関係だと思います。)
レタッチで露光量を少し上げています。






この写真の特徴は限りなく畝と垂直な構図に近づけています。
こういった畝に咲くお花は畝と垂直に撮影するとどうしても畝が真っ直ぐに映るので、お花がスカスカに見えてしまいます。
でもF値を下げたことと、手前のチューリップの流れがよかったので、しいてこの構図にして
チューリップの流れを現しています。


スカスカ感を減らすにはこのように畝に対して45度に撮影すると、とてもたくさん咲いているように見えます。





こちらの写真はどうでしょう。
何か違和感を感じませんか?
これは、背景の土手が斜めになっているので、落ち着きませんね。
写真を撮るときに一番気を付けなければいけないのが、水平や垂直をきちんと取ることです。
(不安定感や動きを出すためにわざと外す場合もあります)
長い水平、地平や立ち木、電柱など、そういうところがきちんとしていないと落ち着かないですね。
こちらの撮影でもカメラで水平は取っているのですが、手持ちなので、自分の立ち位置でもずれてしまいます。
もしかするとチューリップの縦線にあわせたのかもしれません。





こちらは画像を回転させて水平を出しました。
水平垂直はあとからでもレタッチでできますが、端っこの構図が切られてしまうので
ちょっと残念な絵になってしまうことっもあります。
なので水平はなるべく現地できっちり取りたいものですね。





いくつか写真を見ていただきました。
写真を撮るときに、立って漫然と撮影していませんか?
お花を撮影するときには、どの高さから撮影したらいい表情になるか、座ったり中腰になったりと
撮影する高さをいろいろと変えてみてください。
そうすることで、劇的に違う表情に写真が撮れると思います。

今回は150mm(換算300mm)という望遠側で撮影しています。
望遠レンズは圧縮効果と言って、風景をぎゅっと圧縮しているのでより多くのチューリップに見えます。
狙ったところは大きく写り、ボケも作りやすいので
公園などで、お花が遠くていまいちというときには大いに活躍します。

逆に広角側のレンズは画角が広くなるので、遠近感がでて、風景などには最適ですね。

私はポートレートはほとんど撮りませんが、人物やペットは換算80mmあたりで撮影すると
背景が程よくボケて、雰囲気のある写真になるようです。


最後にすべての撮影はRAW画像で撮影しています。
RAW画像とは撮影時の光のデータがそのまま盛り込まれています。
レタッチを前提としていて、レタッチを何回しても画質が落ちることはありません。

スマホやコンデジなどのカメラはJPEGで撮影が多いと思いますが
こちらは、カメラ内で現像されるので、見た目通りの写りになりますが、データが圧縮されるので光の情報が大分消されてしまいます。
自身でレタッチをすると、画質は少し落ちていきます。

色目を変えたいのなら、圧倒的にRAW画像が有利ですが、明るさやシャープネスだけならJPEGでも十分です。
JPEGでは色目を変えることが不利ということは、撮影時にはHB(ホワイトバランス)をきっちりしておいたほうがより有利です。

そういう私はRAW画像で撮影を始めたのは、星景を始めた3年前からです。
なので、あまりわかっていない部分もたくさんありますが、
自分でレタッチする奥深さを知ってしまうと、もうJPEGには戻れないかなという感じです。
実際星景はJPEG画像では厳しいものがあります。

これはJPEGで初めて撮影した星景です。
乗鞍高原なので、天の川がばっちりなので、JPEGでもこのくらいはっきりと天の川が撮影できました。
さすがにJPEGなので、画質は少し劣化しています。
(オリンパスOM-D E-M1初号機で撮影、M3/4でもこのくらいは撮影できます)





また、パソコンやメーカーによってはRAW画像がPC内臓のエクスプローラーで見られないものもあります。
その場合は各カメラメーカーの取り込みソフトや現像ソフトでは見られるのでそちらを活用します。
もちろんJREGに現像したものは、エクスプローラーで見られるのでUPする場合問題ありません。
(窓の杜の無料の画像閲覧・管理ソフトをインストールしておくと、大抵のRAW画像を見ることができます。
私は、XnViewというのを使っています)

換算とはM3/4で撮影した場合イメージセンサーはフルサイズのカメラよりも小さいので、
フルサイズに換算するとM3/4は焦点距離が2倍になるということです。
(細かい理論はググってね)
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