樽尾沢キャンプ場
2019.12.7(土)~8(日)
樽尾沢キャンプ場に行ってきました。
キャンプを始めてから2年
初めこそ登山で使っていた、小さいアライテントのトレックライズが、
キャンプブームの中にあってちょっと気恥ずかしい気持ちでいたけれど、
数回のキャンプでそんな気持ちはどこかに飛んでいった。
キャンプは私にとっては目的ではなく手段で、ただただ野山に寝られればよかった。
星空を見たい延長線にキャンプがあり、天幕を開けて満天から降り注ぐ星々のきらめきを眺めるのは
自宅にいては味わえないもの。
薄い天幕を通して、あたりがしらじらと明けてくると一斉にさんざめきだす、鳥たちの歌声。
寒い朝、早くこの天幕を太陽が照らしてくれることを願い
山あいから太陽が顔を出してくれるのを心待ちにする。
そして、だんだんに天幕が温まっていくその時間の刻みさえも、まどろみの中で味わうことができる。
寒い夜、たき火の炎の揺らめきに原始の感覚も覚醒する。
暖を取り煮炊きをし、最後にその炎が消えるまで火を大切に守りながら見守る。
いつかは消え去ってしまう運命のものを、いつくしみながら見守ることの、虚無と静寂
そんな自分に気づかされることもキャンプ。
友人達とわいわいすることを楽しむのが、本来の私の姿だったけれど、
ことキャンプに関しては、相方と二人で、ゆっくりな時間と空間とを楽しむことの方が、自分たちには合っていることに気づく。
そんなことを思い起こさせてくれたこの2年間だった。
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